20メタニウム インプレ。軽い。飛ぶ。巻き心地良し。万能の極みか。
2020年、モデルチェンジとなったメタニウム。
フラッグシップモデルではないけれど、多くのユーザーに愛されるメタニウムシリーズのニューモデルを使ってみました。
どんな使用感だったのか、レビューしていきたいと思います。
Shimano 20 Metanium
「剛性」が自慢のコアソリッドボディが採用となった20メタニウム。
ギアの素材は今までのメタニウムとことなりアルミからブラス(真鍮)に変更。
メタニウムの売りだった軽さが消えちゃわないの?!という仕様でありながら、前モデルと変わらない軽さを実現し、多くのアングラーを驚かせた今回のメタニウムなのですが。
その軽さは、そして「剛性感」は、巻き感は?!と道具バサーツリラクはその好奇心をくすぐられてしまったのでした。
20メタニウムのボディ全体をチェック
クロナークそっくりだなーというのが第一印象だった20メタ。
やっぱり何回みてもクロナークにしか見えない…。
クロナークの見た目は嫌いじゃない、けどちょっと味気ないなーなんて思ったり。
サイドボディのカップデザインはお気に入りポイント。
このまん丸感、なんか気持ちいいです。
レベルワインドが見えない感じはアンタレスやバンタム同様です。
Tウィングを主張するダイワ。
メガホンガイドを隠すシマノ。
アイデンティティーを戦わせてる構図、いいですよね。
MGL Ⅲスプール:19アンタレスのスプールと比較
20メタニウムにはアンタレスと「同じ」MGL Ⅲスプールが採用されています。
同じと聞いて、本当に同じなのか気になり、並べたりスケールに乗せてみたり。
スケールに乗せてみると、なるほど。
19アンタレスのスプールの方が軽いという結果に。
並べてみてもサイズ感やシャフトの長さに違いがあるようには見えない不思議。
ブレーキユニットの厚みが違うのは確認できました。
軽ければいいかはさておき、アンタレスはアンタレスということなんですね!
20メタで色んなルアー投げてみた
20メタをスコーピオン1652R-5に乗せて色投げてみました。
バーサタイルといえばのメタニウムに、バーサタイルな1652という番手でどんな感じか実験です。
1オンスクラスのハネモノ
自作のクローラーベイト(1オンスクラス)を投げてみました。
スプールの立ち上がりの良さ、軽さがめちゃめちゃわかりやすい、そんなフィーリング。
ヘビーなモノを投げるのはどちらかというと得意な34mm径のスプールですが、同じ34mmならメタニウムよりバンタムの方がフィーリング的には気持ちいい感じです。
6gのミノー
6グラムのミノーが投げれてしまったらもうこれはホントにライトバーサタイルリール泣かせ。
準ベイトフィネス的なことできちゃうのがメタニウムなのか、とりあえずミノーでチェックしてみると。
ん、これは普通に投げれてるんじゃ…という飛距離と飛び感。
ロッドのパワー合ってないけれど、どんぴしゃなルアーウェイトじゃないけれど、そんなハンデありながらも普通に扱えてるように感じました。
ストレートワームノーシンカー
比較的ロングなワームではありますが、ネイルシンカーなしで投げるのはきついでしょうと予想しながらキャストしてみました。
投げれてはいるけれど、キャスト精度ががっくし落ちるので「扱えている」といえるかは怪しいところ。
ですが、ピッチングでもキャスティングでも「あーメタニウムすごいわ・・・」という驚きは味わえます。
さすがMGLⅢスプール!!
アンタレスのスプールより若干重い故、実力を疑ってしまいましたが、間違いなく「バーサタイル」にルアーを投げ分けられます。
キャストフィール
「ヌーン」という滑らかかつサイレントなキャストフィールが20メタの味。
アンタレスも「ヌーン」というキャストフィールですが、20メタニウムのそれも負けず劣らず。
抜けていくフィーリングと、さらに深い無重力感がアンタレスにはあります。とはっきりいいたいところですが、20メタのキャストフィールも非常によろしくてですね・・・。
しっとりしながら、そして軽い力でしっかり飛んでいく、そんな飛び味です。
20メタニウムの巻き心地
手持ちのバンタムそしてアンタレス(どちらもノーマルギア)と比べて、メタニウムの巻き心地はどうなのか。
そう思い、メタニウムもノーマルギアを選んでみました。
結論を先に言います。
メタニウム、さすがシマノ。
というスムースな巻き心地です。
引き抵抗あるルアーの巻き上げもパワフルですし、巻き味もスムース。
バンタムMGLと同じモジュールのマイクロモジュールギアが採用されているということで、なるほどバンタムのようなシルキーさがメタにも…という感じ。
なのですが、、ここは個体差うんぬんの話なのかなんなのか、私のバンタムは非常に巻き心地しっとりシルキーでして、それと比べてしまうと僅かに20メタの方がドライなような…。
いや、んーもうこれはわからないレベルかな(汗)。
アンタレスと比べるとどうか。
巻き心地に関してははっきりとアンタレスの方がヌッメヌメだといっていいでしょう。
しかしメタも十分以上に艶かしい巻き心地なのでございます。
アンタレスは「趣味」の世界ですよね、このぬっめぬめのフィーリング・・・。
20メタニウムをカスタム
20メタニウムを少しいじってみました。
まず装着したのはアベイルのオフセットハンドル。
そしてメガバスのハイパーコルクノブです。
アベイルハンドルはダイワのハイパーコルクノブを入れられるのが嬉しかったり。
メタニウムのシャープなルックスを崩さないアベイルハンドル、かっこいいっすね。
お次はそのアベイルハンドルにミブロの3C EVAノブをセット。
これもまたアリ。
ポップなのにスパルタン、釣りうま感出るこのノブ。意外とメタにもマッチしてるんす。
20メタニウムにレベルワインドパイプとベアリング追加チューンをしてみた。 [wpap service="with" type="image-text-h" id="B083ZVCYRD" title="シマノ(SHIMANO) ベ[…]
レベルワインドパイプ交換&ベアリング追加チューンも行いました。
このレベルワインドパイプを入れるとベアリングを2つ増やすことができます。
巻き心地に変化が生まれ、非常に軽快な巻き感になります。
カケヅカデザインワークス 20メタニウム用オフセットクラッチ
カケヅカデザインワークスの20メタニウム用オフセットクラッチを装着してみました。
装着自体は非常に簡単です。
カラーは「マットブラック」。純正イメージを崩さないかっこよさ、渋さがあります。
滑りにくい触り心地かつ、非常にサミングしやすいポジションで、機能美もたまらない逸品。
20メタニウムがクラッチを変えるだけで大化けするのをぜひ感じていただきたい、というのは本当に大げさじゃない感想です。
20メタニウムか19アンタレスか18バンタムか
20メタニウムは軽さを生かした「撃ち」の釣り、「ワーミング」に。
18バンタムMGLは太いラインを巻けるラインキャパと重さを生かした大型のルアーや「巻き」の釣りに。
19アンタレスは色々なウェイトのルアーを「巻き」を中心に、時々「撃ち」もというのが一般的な使い分けでしょうか。
とはいえメタニウムで巻いても全然OK。
アンタレスの持つ巻き心地はあくまでも趣味の世界。逆にメタニウムの巻き味の方が釣果的にはいいのかも・・・とか釣り下手道具バサーの癖に思っちゃったり。
アンタレスとメタニウム、どちらの方が軽いものを投げられるかという点に関しては、正直そこまで大きな差は無いように思います。
バンタムとメタニウムであれば、キャストフィールや扱えるルアーウェイトの幅に明確な差を感じます。
20メタニウム総評
◎見た目
◎キャストフィール
◎飛距離
◎汎用性
◎対軽量ルアー
◎巻き心地
とにかくすべてにおいて高得点。
優等生・生徒会長リールです。
無理やりケチをつけるとしたらハンドル回り、スタードラグのカラーリング、クロナークMGLそっくりなルックスかな。
巻き心地4としましたが4.5でもいいかな・・・。うーん。
とにかくなんにでも使えるのでおかっぱり1本でというとき持って来いなリールです。
浅溝スプール追加して、現場でスプール入れ替えればもっともっといろんなものを1本で扱えちゃいますね。
まとめ
20メタニウムでした。
「シマノ的究極のバーサタイル」、20メタニウム。
使い手を問わず、投げるリグを問わない、最強のミドルグレード感が味わえるリールでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!