冬にクランクベイトってどうなんでしょう。
ちょっとイメージが湧かないけれど、使い方がしっかりしていれば強力な戦力になるという記事を見つけました。
ということで今日はBassmasterから、David Frittsの記事“Cold water crankin'”を翻訳していきたいと思います。
クランクベイトと水温
クランクベイト巻きたいけど、寒いから釣れないでしょ、と思う方は少なくないと思います。
著者のデイビッド曰く、水温10度までは普通にイケるんだそう。5度くらいまで落ちても釣れるんで、まだまだクランクタックルはしまうなよと言っています。
そんなに低水温でもクランクベイトが効くなんてびっくりですよね。
でもただ闇雲に投げて巻けばいいっていうわけじゃないようです。
トリック
冬のクランクベイトマジックには、タネがあるんです。
The trick is to throw the right bait, in the right color and retrieve it with the right technique.
そのタネは、「正しい」クランクベイト、色、巻きスピードで、「正しい」テクニックでやりきるということ。
「正しい」クランクにカラー…テクニックとはなにか、具体例を見ていきます。
水質と水深
Depending on where you’re at, and if the water’s clear, bass will frequently move up to take a bait when they won’t even look at it if it’s under them. That’s when I fish a swimming type of crankbait.
低温が下がったとしても、その釣り場の水質がクリアだと、バスは捕食するのに「上」を意識するんだそうです。
「上」を、意識している状況こそクランクベイトなど、スイミングタイプのものを使うタイミングになるとデイビッドは言います。
オススメクランクベイトはバークレーのバッドシャッド。
引用元:Tacklewarehouse
メガバスのディープXのような、日本のシャッドプラグのようなシャッドクランクです。
確かに冬にもいけそうなイメージが湧いてきますね。
お次は濁りが入った場合です。
They don’t always move up, though. Sometimes, when the water’s stained you need something that’ll hunt around and work a little deeper. That’s when I go to a lipless crankbait.
水に濁りが入っている場合は逆に、少し深めを攻めるタイプのルアーじゃないといけないみたいです。
どんなルアーかというと、そう。
同じクランクベイトでもリップレスクランクベイトと呼ばれるバイブレーションです。
濁りが入ってバスが下を意識しているときはバイブレーションと覚えておきます。
ちなみにデイビッドはバークレーのスポンサードなので、こちらのバイブレーションがオススメということです。
あまり日本では馴染みがないですが、ワーピッグというルアーです。
クランクベイトのカラー
When it comes to color my favorite, all-around choice is Honey Shad. It has a kind of neutral, non-threatening look to it that’s perfect for winter conditions. When I’m fishing water that’s more stained and using a hunting-type lure like a lipless crankbait, I go more towards crayfish colors like brown and gold. If the water’s really stained, I like a chartreuse bait with a brown back. My favorite, though, is Honey Shad. It’ll catch ‘em.
基本とするカラーは「ハニーシャッド」というカラーみたいです。
が、このカラー、メーカーによって結構違うんですよね。
チャートとブラウンだったり、ベーシックなシャッドカラーにバニラを足したよな感じだったり。
デイビッドの推すクランクベイトである、バークレーのバッドシャッドはこんな感じです。
濁りが入っているときのデイビッドセレクトは、茶色やゴールドが入ったクローフィッシュ系のカラーのバイブレーションを選択します。
もっと濁りがきつい場合、ブラウンバックのチャートを選ぶみたいですよ。
リトリーブスピード
とはいえもっと大事なのは巻きスピードだよ、とデイビッド。
どんな風に巻けばいいのでしょうか。
My best retrieve — the one I use almost all the time — is a pull and pause. I make my cast, wind it back eight or 10 turns to get it down and then pull my lure forward with my rod before I reel in the slack. Once I have the slack taken care of I do the same thing again. This’ll make your crankbait look like a dying shad.
「プル&ポーズ」というメソッドが出てきました。
まずキャストします。
8から10回ほど巻き、クランクベイトをしっかり沈めます。
で、ロッドでクランクベイトを前に引っぱります。
ラインスラックが出た状態になったら、もう一度同じように巻いて、そしてロッドで引っ張るというのを繰り返します。
すると死にかけているシャッドを演出できるんだとか。
巻いてくればクランクベイトは潜って行きますね。
ロッドティップを上に向けるように引っ張ってくるとクランクベイトは前に進みながらシャローにあがってきます。
このメソッドは、上昇する軌道で進んでくるので、縦に上に浮き上がらせるストップ&ゴーとは違うんですね。
またこの「プル&ポーズ」は、ティップを水面に向けるようにしてロッドを引っ張ると、ディープ方向にルアーを進めることができるので、状況によってレンジを変えられるのもポイントなんだとか。
文字だとなんだかよくつかめませんが、フィールドで是非やってみたいメソッドです。
スピードについてもう少し
Regardless of how you position your rod tip it’s critical that your retrieve is slow. Nothing in cold water moves very fast. A swimming bait should swim. If it’s vibrating, you’re pulling it way too fast. The same thing is true about your lipless crankbait, although it takes some practice to learn how to swim one.
冷たい水温ではどんな生きものも動きは遅くなるよとデイビッド。
巻き抵抗や振動をルアーから充分に感じられるようであれば、それは巻きスピードが、この時期にしては速すぎるので、スローを心掛けるようにとアドバイスがありました。
ストップ&ゴー
ストップ&ゴーについての言及もありました。
There’s always an exception, though. Every now and then a stop and go retrieve will catch ‘em. But that’s not very often. I don’t use it unless I’m really struggling. Pulling and reeling in the slack is the best.
ストップ&ゴーが効く場合もあるけれど、基本はロッドで引っ張って、巻いて潜らせてを繰り返すというデイビッド。
このメソッドがどうしてもだめな時にストップ&ゴーというオルタナティブをという考え方のようです。
まとめ
デイビッドによる冬のクランクベイティングはいかがだったでしょうか。
クランクベイトを冬に?っていうイメージは少なからずありました。
ただ巻くんじゃなく、プル&ポーズで「正しく」攻めれば釣れるというデイビッドの教えを実践したいところです。
お読みいただきありがとうございました!
Thanks for reading!