メタマグの海外版、コアとクロナークについて記事にしてきました。
ラストのテーマは、コアとクロナークのJDM (Japanese Domestic Market)モデル、07メタニウムMGについてです。
メタマグの愛称で親しまれているこのリールの魅力は何か、ぺーぺーアングラーツリラクの感覚でお話ししたいと思います。
シマノ 07メタニウムMG
発売から10年経つ07メタニウムMGですが、未だ根強い人気を誇るベイトリールです。
好き嫌いの別れるデザインですが、ツリラクはそこにまず惚れてしまいました。
ガンダムのようなゴツいロボっぽさのないデザインで、近未来な流線型というか、液体金属っぽさが、80年代生まれの琴線に触れたのでした(笑)
中古のメタマグか、新品のモデルか。
メタマグは中古で15000円程度になっているのかな。15000円出せばまあまあいいコンディションのものが手に入るかなと思います。
中古のリールに15000円出すなら、現行の新品を買うという選択がでてきますよね。
大有りだと思います。メタマグファンですが(笑)。
正直、少し出せばストレスフリーでバーサタイルなタトゥーラSV TWが手にはいりますし、内部がダメージだらけのハズレを引く心配もないですからね。
カシータスMGLだってかなり優れていると思います。
でもやっぱりメタマグが気になってしまうツリラクがいるんですね。
メタマグの魔力
新品で「良いリール」が手に入りやすい時代なのに、なぜ中古のメタマグにお金をだしたくなるのか。その理由を簡単に挙げたいと思います。
1.「優等生」で「何でも屋」なところ
2.メンテナンスのしやすさ
3.夢屋BFSスプール
コアの記事でも書きましたが、メタマグはとにかく「優等生」なんです。「優等生」と言ってもすべてが最高レベルというわけではなく、何でもそつなくこなしてくれるという意味なんですが、ホントに「バーサタイル」なんです。
ロッド一本でおかっぱりをすることが多いというか、一本しか持ちたくないので守備範囲が広いリールをどうしても選びたくなってしまうんです。
軽すぎるルアーは厳しいスプール径です。重すぎるのも扱いにくいスプール径です。が、よく使う3/8オンス~1オンスくらいへの対応力は「優等生」と呼ばずになんと呼ぶ、というレベルなんですよ。
コアの記事で書きましたが、巻き心地がカルカッタのように滑らかで、飛び感がアンタレスのように艶やかで、というセレブリールではありません。そこが不満になることはあるかもしれませんが、オールマイティさが不満を吹き飛ばしてくれるわけです。
とは言えメタマグでロングキャストは結構気持ちいいです。
あとはメンテナンスのしやすさですね。1点回しにくいスクリューがありますが、そこに届くドライバーがあれば分解は非常に簡単ですし、パーツ点数も多くないですし、スプールにベアリングもついてないですし、気になったらすぐ分解してグリスアップできるというのは魅力です。
もちろん勝手に開けていじったりして戻せなくなったら大変ですし、メーカーサポートも拒否される(確かされた気が)のでリスクはあります。この点は注意です。
が、巻き心地が悪いとか、ゴリゴリしやすいというメタマグでも、可愛がってメンテナンスしてあげれば違和感ない状態をキープできるんです。だからメンテ慣れしたモデルであるメタマグがどうしても気になってしまうんです。
最後の夢屋のBFSスプールについてですが、これはまたどこかで改めて記事にしたいと思っています。
BFSスプールを入れることでより軽いルアーも投げやすくなり、替えスプールとしてタックルを増やさずに釣りの幅を広げることができるという魅力があります。
まとめ
無駄のなさ故のメンテナンス性の高さ。
無駄のなさ故の個性の弱さ。
色んなパーツが軽量であることによる扱いやすさ。
色んなパーツが軽量であることによるドライな質感。
シンプルが故に味わえる、ベイトリールらしさ。
シンプルが故に味わえる、トラブルとの付き合い方。
ベイトリールの良し悪しを、そのオールマイティさが教えてくれるベイトリールの教科書的存在がメタマグなんだと、個人的には思っています。
そりゃどんなリールだって良い面悪い面ありますよね。
どんなリールからだって学べます。
が、教科書的だから間違いないし、教科書的だから他のリールの良し悪しがより一層わかりやすいんです。
ひとつの基準になってくれるリール、07メタニウムMG。
状態のいい中古が手の届く値段で見つかった際は、手にしてみてはいかがでしょう。
ミーハーなツリラクのメタマグ論でした(笑)。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!