ベイトフィネス機が欲しいです。
あれこれ考えているときに、ちょっと面白いツイートを見つけました。
今日はそれをテーマに色々考察してみようと思います。
ジャッカル馬場拓也さんのツイート
遂に念願のscorpion70用のマイクロキャストスプール(アベイルスプール)を導入!
バーサタイル系小型ベイトリールscorpion70が、ベイトフィネス系(SVS)リールに早変わり!scorpion70のコンパクトさが好きだけどスプールの重量が・・と思ってた皆様に、是非試してほしいスプールですね。
BPM BC67ML pic.twitter.com/Aqj32x0362
— TAKUYA BABAババタク護岸クロー (@TakuyaBASSBABA) 2017年12月3日
ジャッカルプロスタッフの馬場さんの、スコーピオン70にアベイルの軽量浅溝スプールを入れてベイトフィネス寄りにしたよというツイートです。
スコーピオン70でベイトフィネス
スコーピオン70でベイトフィネス?と思うかもしれません。
「ベイトフィネス」の細かい定義はおいておきますが、アベイルから出ているマイクロキャストスプールを使えば、より軽いルアーを投げることができ、「ベイトフィネス」できるわけです。
ベイトフィネスとスプール
ベイトフィネスをするのに、軽いスプール、浅溝のスプールは必須です。
スコーピオン70はスプール径が32ミリという小口径スプールで、ノーマルでもまあまあ軽めのルアーを扱えます。
そんなスコーピオン70ですから、マイクロキャストスプールを入れればより軽いルアーがキャスト可能になるわけです。
マイクロキャストスプール
アベイルのマイクロキャストスプールは二種類。
溝深さが深めのものと浅めのものが用意されています。
溝深さ2ミリのものは重さ9.7グラム。
溝深さ4ミリのものは重さ10.2グラム。
純正スプールは13.1グラムです。
細目のラインを巻いてとにかく軽いルアーを投げたいなら、溝深さの浅い16SCP7020RIを選ぶといいですね。
深い方が太めのラインを巻けるので、ビッグバスとのファイトをしっかりしたラインでやり取りしたい場合は深めの方がいいですね。
ちなみに馬場さんは深めを選ばれたようです。
選べるブレーキ
このマイクロキャストスプールはブレーキシステムを選ぶことができます。
別売りのマイクロキャストブレーキを取り付ければ、遠心ブレーキからマグネットブレーキに変更できるのです。
純正スプールの遠心ブレーキユニットをマイクロキャストスプールに移植すれば、遠心のまま使用することもできます。
スコーピオンBFSでいいじゃん①
ここで出てくるのがスコーピオンBFS買えば別によくない?という考えです。
いやいやそんなことはない、と胸を張って言える何かがあるか、ちょっと考えてみました。
マイクロキャストスプールを入れるということは、所持するスプールの数が増えるということ。
純正スプールとマイクロキャストスプールの二つになりますね。
使い分けやスペアとして活用できるじゃん!っていうメリットが・・・あー・・・ないんです。
このマイクロキャストスプール、遠心ブレーキ部分の別売がないんです。
遠心ブレーキのままマイクロキャストスプールを使う場合、写真の丸で囲った部分の遠心ブレーキ部をマイクロキャストスプールに移植します。
移植すれば、もちろんですが、純正スプールを替えスプールとして利用できなくなります。
ブレーキユニットだけをシマノから買うことはできません。スプールとのセットになってしまうんですよね・・・。
これはちょっと残念。
じゃあマグネットのマイクロキャストブレーキを購入すれば・・・とはならず、マグネットにすれば、ボディ側のブレーキユニットもイジることになるので、遠心ブレーキがついたままの純正スプールを入れてもブレーキ使えないっていう事態になります。
ということで、「純正スプールが替えスプールとして活かせない」のでスコーピオンBFSを買えばいいんじゃない?という意見にカウンターを食らわすカードが1枚消えてしまいました。
スコーピオンBFSでいいじゃん②
結局スコーピオンBFSの方がいいじゃんとなってしまうポイントがあります。
それは自重。
スコーピオンBFSの重さは165g。
スコーピオン70は190g。
ベイトフィネスやるならロッドはベイトフィネスロッドになると思います。
ベイトフィネスロッドって基本軽いんですよね。
ロッドが軽ければ、リールも軽いほうがバランス的にベターです。
軽いロッドに190gのスコーピオン70というのは使っていてイビツに感じるかもしれません。
軽いといわれる07メタにBFSスプールを入れて使っていますが、ベイトフィネスロッドに合わせるとちょっと重く感じています。そこまでひどくはないですけどね。
(ちなみに07メタは170gです。)
ということで、もし本当に「ベイトフィネス」にこだわるなら、初めからスコーピオンBFSの方がいいかもしれません・・・。
(でもスコーピオンBFSが165gっていうことは、07メタはやっぱり軽いんだな・・・。ハンドル変えればスコーピオンBFSより軽くなっちゃいますね・・・。)
マイクロキャストスプールの存在意義
じゃあスコーピオン70のマイクロキャストスプールなんていらないじゃん、って思うかもしれません。
確かに「ベイトフィネス」をやるためだけというならスコーピオンBFSがあればいいでしょう。
スモラバ、ネコリグといったライトリグだけのために使うんだというのであれば、スコーピオンBFSには手返しのよい「XG(エクストラハイギア)」が用意されてますしね。
ここで思い出さないといけないのは、スコーピオン70のそもそもの「用途」です。
スコーピオン70は「軽めのプラグ」を投げて巻いてっていうのに適したリールです。
耐久性のある真鍮製のギアに32㎜小口径スプール。もちろんノーマルギアが用意されています。
軽めのプラグを投げるのは、苦手じゃないです。
けどちょっと軽すぎたりすると、キャストフィールが落ちてしまう。
「もう少しだけ、軽めの守備範囲を広げたいなー」と思うこともあると思います。
そういうスコ70ユーザーにとって、マイクロキャストスプールは最高のアイテムになるわけです。
ブラスギアなエブリデイリールという、耐久性が自慢のプラッギング向きスコーピオン70の守備範囲を広げる!という立派な存在意義がここにあるんです。
あとは・・・重いかもしれないけど、エクストラハイギアはないけれど、スコーピオンBFSのカラーがちょっと・・・という人にはスコ70+マイクロキャストスプールがいいかも(笑)。
まとめ
スコーピオン70という、1/4オンス、3/8オンスくらいのプラグを巻くのに気持ちいいリールを「ベイトフィネス」化するマイクロキャストスプール。
スコーピオン70で「ベイトフィネス」を本格的に、というのは厳しいかもしれません。
しかしより軽いプラグを気持ちよく扱うため、そしてちょろっとライトリグも投げたいなという気持ちに応えるため、このマイクロキャストスプールは生まれたわけです。
じゃあカルカッタコンクエストBFSをはじめから買えばいいじゃないかって?
打倒カルコンBFSの楽しさがここにあるんですよ!(笑)。
スプールを変えて、リールの味付けを性能的にも見た目的にも変えられるっていうのがカスタムスプールの面白いところです。
スコーピオン70でもっと軽いルアーを投げて巻きたい!という方、マイクロキャストスプール導入を検討してみるのもいいんじゃないでしょうか。
ということで今日はスコーピオンシリーズとベイトフィネスとカスタムスプールを色々考えてみるという記事でした!
個人的には夢屋BFSスプールの07メタにカスタムハンドル入れて軽くして我慢してみるか・・・と考えてしまうきっかけになりました・・・。
Thank you for reading!