なんでもロッド。そんな響きのある「ミディアム(M)」パワーのベイトロッド。
本当になんでもなのか。
本日はそんなテーマです。
「M」はバーサタイルか
シマノのコスパロッド、ゾディアスシリーズの適合ルアー表です。
人気番手「ロクテンミディアム」を見てみると、なるほど。
テキサスリグ、ライトテキサス、ラバージグ、ヘビーダウンショット、クランクベイト、シャッドが〇。
バイブレーション、トップウォーター、ミノー、スピナーベイトが◎。
ダウンショット、ネコリグ、ノーシンカーといった軽いものが△。
スプリットショット、キャロライナリグ、ジグヘッドには何も記号が付いていませんが、これらも問題なくできるでしょう(シンカーの重さによって)。
ホントだ何でもできちゃうじゃん、と改めて思うのでした。
実際なんでもできるのか
何でもできるというのが「ミディアム」の売り。
実際になんでもできるか、それが問題だよねと思う方もいらっしゃると思います。
自分のミディアムロッドを例にしてどんな感じか触れてみます。
例① 13 Fishing OMEN
13 FishingのOMENというロッドのロクテンミディアムはちょっと重めでなんでもやりたいという時に使います。
もっさりしたフィーリングで、3/8オンスもしくはそれ以上のスピナーベイトやチャターベイト、ラバージグやテキサスを投げたいときに使います。
竿にルアーの重さが乗りにくい(他のMに比べ)ので、そういう出番に。
例② ブラックレーベル681MRB
ダイワの旧ブラックレーベルのバーサタイルな番手。
これは先程のOMENに比べてより軽めのものを投げたいときに使います。
1/4オンスのスピナーベイト、ライトテキサス、少し重めのスモラバ、ポッパーやジミノー、ジャークベイトも。
例③ E6X 782MRB
GルーミスのE6Xはブラックレーベル681MRBと守備範囲的には似ているイメージです。
6フィート6インチなのでロッドワークを入れるようなものをメインに使いたい時はこれという使い分けです。
同じ番手でありながらフィーリングが異なるので、一口に「ミディアムはなんでもいける」というのセリフを鵜呑みにすると、がっかりしちゃうことも。
明確にこういう重さの、こういうタイプの、こういうルアーをメインで使いたいというのがわかると、納得のいく「Mロッド」選びに一歩近づけるのかなと思います。
ロクテンかロクロクか
はじめの一本を「M」にするのは悪くないと思います。
がじゃあ同じMでも6フィート10インチのロクテンにするのか。
それとも6フィート6インチにするのか、という問題が。
ゾディアスの例では、適合ルアーにそう差はありませんでしたが、上位機種のエクスプライドではちょっとした違いが生まれます。
ロクロクよりノーシンカーやネコリグが得意になっているのがこの表からわかります。
じゃあロクテンがいいのかというとどうでしょう。
もし初心者であるならば、先ずは短めの6フィート6インチを使い、キャストやロッド操作を練習するほうがいいという考え方もあります。
ロクテンの幅広さ、遠投性、フッキング時のストロークの長さを取るのか。
操作性やキャスタビリティを優先しロクロクを選ぶのか。
同じMでも色々なんですね・・・。
ロッド選びは難しい
同じ「Mロッド」なのにこんなに違うのか…というのはMに限らず他のパワーでも同じ。
長さだけでなく「スパイラルX」や「X45」などなど、カーボンでブランクを締めてるか締めていないか、テーパーデザインの違い、マテリアルの違いなどなど、色んな要素で味付けが変わるという奥の深さが半端じゃないロッドの世界…。
載せるリールでより軽いルアーが扱えるようにもなりますし、簡単に「まずミディアムGETしておけば」とは言えない難しさ。
試し投げができるイベントがもっとあると嬉しいですよね。
まとめ
バス釣りやりたいという身近な人間に「なにを勧めようか」と考えていたら、結構むずかしいテーマだなと思い記事にしてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
Thank you for reading!