シマノ スコーピオンMG 1000
2004年に登場したスコーピオンMG1000というリール。
スコーピオンと言えばの独特なレッドではなく、シルバーを基調としたスコーピオンMGがずっと気になっていたツリラクです。
気になっていたのはカラーがシルバーだからではありません。
スコーピオンMG1000はシマノが世に出した名機のひとつ。
初代メタマグ、07メタニウム、09アルデバランなどなど、名機は色々ですがスコーピオンMG1000もそれらに負けず劣らずの実力派リールということで、気になって気になって仕方がありませんでした。
ということで、温故知新。型落ちリール馬鹿にしちゃいけないよというのを04スコMGで味わってみました。
スペック
自重 | ギア比 | 糸巻き量 | ベアリング数 | ドラグ力 |
---|---|---|---|---|
175g | 6.2:1 | 12lbー100m | BB4/RB1 | 4㎏ |
最大巻上長は64㎝。
メインギアはジュラルミン製。
スプール径は33mm、スプール幅は21mmというスコーピオンMG1000のスペック。
175gというのは現行のリールたちと比べても軽い部類になります。
4×4 SVS
さらに気になっていたのがこのスコMGのブレーキシステム。
外部からも調整できるというSVSです。
外部から調整できるというのはSVSインフィニティが一般的になっている現在においては「そんなん当たり前でしょ」なんですが、2004年という今から15年も前に出ていた外部調整可のSVSがどんなものなのか気になっちゃうじゃないですか。
上の写真でわかるように、外部にはMAXからMINまでの4段階のダイヤルがついています。
内部にはブレーキシューが3つ。
全部オフを1段階としてカウントし、内部も4段階のブレーキですよということで「4×4 SVS」というんですね。
ちょっと写真ではわかりにくいですが、ブレーキシューとブレーキシューの間にも小さなブレーキシューがあります。
これが当たる当たらないというのを外部ダイアルで調整する感じなのかな?
とりあえず色々投げてみました。
4×4 SVS面白い
良く飛ぶルアーの一つ、ペンシルベイト。
1/2オンス(17g)のスーパースプークJr.を投げてみました。
まずは内部3つON。外部MAXで投げます。
予想通り、ブレーキ効きまくりで全く飛ばないセッティングでした。
めちゃめちゃブレーキ効いているので外部をMINにしてみます。
それでもかなり強めなので、内部を1つオフに・・・というのをし続け、たどり着いたのは内部全部オフ。
外部をMAXもしくはMAXから1つ弱めるという設定である程度何でも投げられる感じなのですが…。
内部全部オフにしたら外部でも調整できるよ!という醍醐味をスポイルすることになるじゃん!!普通のSVSが外から調整できるってだけじゃん!と一人でつっこみ。
なので内部を1つオンにして、外部を弱めたりに強めたりっていう使い方で落ち着きました。
初めてのおもちゃで遊ぶ感覚が非常に楽しかったというしょーもない感想ですが、4×4 SVS楽しいっす。
どこまで軽いの投げられるの
小型プラグもいけちゃうという懐の深さ。
一体どれだけのものなのかということで、とりあえずレベルシャッドスプリンターを投げてみました。
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重さ5.6gのレベルシャッドスプリンター。
約6gと考えると、まぁ飛ばないこともないかと思うかもしれませんが、ベイトフィネスリールで投げていたこのレベルシャッドスプリンターがびゅーんと飛んでいくじゃあありませんか。
2004年のリールだぞ、ベイトフィネスリールでもないんだぞ、と感動に震えました。
シマノはとんでもないリールを作っていたんですね・・・。
30mmスプールのカルコン50より下手したら小型ルアーが飛ぶんじゃないかという04スコMG。
21㎜とスプール幅は19アンタレスより2㎜太く、16メタより1㎜細いというスプール幅なのですが。
このナロースプールがキャスタビリティに効いているのか、それともマグナムライトスプール顔負けの軽量スプールが効いているのか・・・とにもかくにも驚きいっぱいのスコMGなのでした。
(そして今度はSLX MGLが気になるのでした)
巻き心地
巻き心地はシルキーアズバターというものではありません。
若干ノイズが入るような、そんな巻き感です。
中古だからなのかそういうものなのか、新品のコンディションがわからないのでなんともですが、ここは好き嫌いが出るところかなと思います。
超絶シルキーな方が魚を釣ることにおいて良いのか悪いのか、この辺りが気になっているワタシ(そんなこと良いから魚釣れ)。
今まで触ってきたシマノリールでは味わえなかった独特の「雑味」、「巻き感」が面白いです。
中古で買う時の注意
2004年のリールとは思えないくらい良くできたリールなのですが、発表から15年も経っているのでミントコンディションを見つけるのは中々大変。
傷が少なければリール内部のダメージも少ない、と言い切れないのが怖いのも中古の難しいところ。
手に取って確認できるなら、スプールに親指を当ててテンションをかけて巻き、ゴリ感の有無をチェックしましょう。
スプールにテンションをかけて巻くことで、ギアやベアリングのノイズがわかることがあります。
これは04スコMGに限った話ではないので、ぜひやってみてください♪
04スコMGイズム継承リールは
中古は嫌、もしくは見つからない。だから04スコMGイズムを継承する現行のリールが欲しいということならば、スコーピオン70がその筆頭です。
32㎜径、幅22mmスプールで軽量ルアーにも対応したライトバーサタイル機です。
ノーマルギアの最大巻上長は63㎝。04スコMGの巻上長と1㎝違いになります。
あとはSLX MGL。
32㎜径、23㎜幅のスプールでこちらもスプールスペック的には近め。
ノーマルギアの巻上長は63㎝でスコーピオン70と同じです。
この2機種はノーマルギアならどちらも190g。04スコーピオンMG1000の方が15g軽いです。
とはいえSLXを投げさせてもらった感じ、そこまで重いとは感じなかったので重さは大きな問題ではないかなと思います。
まとめ
04スコーピオンMG1000についてでした。
リールってやっぱり面白いなー。
ここまでお読みいただきありがとうございました!