シマノ ヴァンフォード
2020年シマノからリリースされたヴァンフォード。
「クイックレスポンスシリーズ」という所謂「軽さ」を売りにしたモデルです。
ヴァンフォードの前身であるストラディックCI4+が名前を変えてリニューアルとなったわけなんですが、このヴァンフォード、アメリカでは大人気トップセリング。
どんなリールなのかレビューしていきたいと思います。
ヴァンフォードC2000SHG スペック
自重 | 巻上げ長 | ベアリング | 糸巻き量 | ドラグ |
---|---|---|---|---|
150g | 82㎝ | 7BB/1RB | 4lb/100m | MAX3㎏ |
C2000SHGという番手を選びました。
150gという軽さがまず目立ちます。
ベアリングは7つ、ローラーベアリングは1つになっていますが、追加チューンができます。
そのカスタムはまた今後追記していきますね。
ヴァンフォードの兄貴分達
ヴァンフォードの前身は16ストラディックCI4+。
16ストラディックCI4+の前身はですね、レアニウムという名前のモデルだったと思うんですが、そのレアニウムの北米版がストラディックという名前でこれまて赤と黒のカラーリングなんですよね。
これが三兄弟の写真。
伝統のブラック&レッドと軽さは、ヴァンフォードという名前に変わっても引き継がれているわけです。
16ストラディックとヴァンフォードの比較
20ヴァンフォードと16ストラディックを簡単に比較したいと思います。
まずは見た目から。
ヴァンフォードの方がボディカラーは暗いですね。
こうしてみると16ストラディックはガンメタガンメタしてるんですね。
個人的には16ストラディックのルックスが好きです。
ボディウェイト
次は重さです。
ヴァンフォードC2000SHGをデジタルスケールに乗せてみました。
カタログスペックでは150gとあります。プラス3gの153gになってますがまぁそこは誤差の範囲でしょう。
16ストラディックのC2000番は160gでしたので10g軽くなっているヴァンフォード。
160gですら軽いのに、そこから10gも軽量化されているんですから驚きです。
Xプロテクト
画像はシマノからお借りしております
20ヴァンフォードで新たに採用されたテクノロジーもいくつかございます。
16ストラディックに採用されていた「コアプロテクト」がヴァンフォードでは「Xプロテクト」に変更となりました。
撥水加工とラビリンス構造で、ラインローラー部とローラークラッチ部に海水が侵入しにくい造りに。
回転の軽さに影響を与えず、かつラインローラーベアリングの持ちを各段に良くするXプロテクトはヴァンフォードの魅力を支える重要な役割を果たしているんですね。
ラインストッパー・ロングストロークスプール
ヴァンフォードではラインストッパーが新しいデザインになってます。
ラインストッパーに不満があったので、ここは非常に嬉しい改良ポイント。
使用感ベターなラインストッパーで、引っ掛けるのも外すのもイージーになりました。
スプールはロングストロークスプールに変更となり、2500番では飛距離が約4%アップとのことです。
ヴァンフォード使ってみた
というわけでヴァンフォードC2000SHGを使ってみました。
使ってすぐ入魂できたのでよりお気に入りになったわけなんですが、何がどうだったかをとりあえず書いて行きます。
合わせたロッドはスコーピオン2600FF-5というULクラスのロッドです。
ベール返す時の音
ベールを返すときの音にシマノらしさを感じます。
カチッという音が個人的なお気に入りに。
他のモデルでも、前のモデルでもするサウンドなので特別どうってあれじゃないんですけどね。
ただ使っていて気持ちいいとか小気味良いとかそういうのって道具として大事ですよね。
ボディの軽さ
とにもかくにも軽いです。
ハイエンドじゃなくてもこんなに軽いリールを触れちゃうんですねと感動しました。
手元の軽さがもうめちゃめちゃエアリー。
フィールドに立ち、ロッドにセットしてみるとリール単体ではよくわからなかった軽さに驚き。
ロッドアクションを入れるにしてもシェイクするにしても何するにしても軽い。
そして疲れない。
このセットアップでもういいやってなりました。
巻きの軽さ
そしてもうひとつ。
驚かされた「もうひとつの軽さ」。
それは巻きの軽さ。
ハイギアなので巻き出しが重いかなという予想してたんですが、全くそんなことありません。
このリールを手にする前、お店で試したレベルですが、ヴァンキッシュ、21カルディア、20ルビアス、21アルテグラ等色々巻き比べてみたんです。
お店で巻くだけじゃわからない部分はありますが、正直ヴァンフォードでいいじゃん、、てかヴァンフォードやばくね?とめちゃめちゃ感動。
実際釣りしてみて巻いてみましたが、巻き出しのしんどさも特に無し。
ヴァンフォード、満足過ぎる「軽さ」でした。
巻き心地は
巻きの軽さは良し。
巻き心地はどうかというと、これも全く悪くないです。
新品であってもデッドスローで巻くと、ノイズやコロコロ感が出るスピニングリールってあるんです。
それがこの個体に関しては全く無し。
シルキーアズバターとは言わないですが、十分満足できるレベルかと思います。
ドラグは
ドラグに関してはまだまだ釣りまくってるとは言えませんが、問題ない性能かと思います。
スムースさが無いとか、ドラグが出にくいとかいうのも特別感じませんでした。
ライントラブルは
ヴァンフォード1本で釣り、というのを繰り返し行ってきましたが大きなライントラブルは1度も起きていません。
ラインローラーが汚れて回転が悪くなれば、ライントラブルも起きるでしょう。が、今のところまだ問題なし。
スピニングリールは意外とライントラブルに悩まされたりするのですが、ここまでトラブルゼロのヴァンフォード、普通に良いです。
ヴァンフォード、感度がいい。
ヴァンフォードの軽さは明らかな武器。
ちょっとしたアタリや水中の変化を感じやすいです。
タックルに重みがあると、明確なアタリが「鈍くなる」んですが、ヴァンフォードにはそれがありません。
釣果UPにつながりますね。
C2000という番手でバスフィッシング
1000番サイズのボディを使い、軽量かつコンパクトに、そして2000番のスプールで4ポンドを100m巻けるように、というのがC2000S/C2000SHGの特徴です。
バスフィッシングというと2500番、人によっては3000番という考え方が一般的な中、C2000という選択肢は「小さすぎる」のではと思われるかもしれません。
大きなフィールドで釣りをする、そしてそのフィールドの魚も大きい、というのであればC2000という番手は確かに小さいかもです。
が、小場所で釣りをしている自分にとっては全くもって問題なし。
フロロやナイロンを巻いていれば、スプールの径が小さいために生じる「糸癖」というネガはありますが、C2000の持つ「軽さ・軽快さ」はそのネガを吹き飛ばすポジ中のポジです。
ライバル機種は
ヴァンフォードが戦う機種、モデルは何になるでしょうか。
ヴァンフォードより少しプライシーなのがルビアス。
ヴァンフォードよりお手頃価格なのがカルディア。
ダイワ 21カルディア FC LT 2500S [wpap service="with" type="image-text-h" id="B08VDT7GJW" title="ダイワ(DAIWA) 21 カルディア FC LT25[…]
同じシマノならこちらも少しお手頃価格なストラディックか。
もう少し予算を減らしたいならアルテグラか。
という感じになります。が、ヴァンフォードよりお安いモデルになると、ヴァンフォードで味わえる「軽さ」は諦めるしかありません。
なので同じような軽さで選ぶならやはりライバルはルビアス。
見た目は正直ルビアスの方が好き…なのは個人的な意見(笑)。あとはルビアスとヴァンフォードの価格差をどう考えるか…。
コンプレックスXRという選択肢もありますね。
ヴァンフォードにプラスアルファの盛り付けと、スマートなルックスが魅力です。
ヴァンフォード総評
軽さ
巻き心地
操作性
見た目
満足感
購入にあたり色々考えたり悩んだりしたのですが、他機種と比較した結果、ボディ自体の軽さ、巻きの軽さがかなり魅力的だったヴァンフォード。
実際使ってみて更にその魅力に惹かれております。
見た目に関してはまぁ、好みもありますしなんとも、んー個人的にはそこまであれなんですが(笑)。それを凌駕する使用感。
ヴァンキッシュやステラを持っていない人間なので説得力はありませんが、ヴァンフォードで事足りる、足りすぎるじゃんと思いました。
ライトな釣りに関しては、ですね。タフネスさが必要な釣りになるとちょっと心許ないかも?
ライトな釣りに関しても巻きの感度や巻き心地が釣果に影響する!という釣りをされる、またはその違いが明らかにわかるハイパーなアングラーには「こんなんじゃ駄目」となるかもですが、普通にハイパフォーミングなリールで個人的には大満足!
長く釣りを楽しみたいという入門者の方は、ちょっとお金を出してヴァンフォードを買ってもまず後悔しないでしょう。
まとめ
シマノ、20ヴァンフォードC2000SHGのインプレ記事でした。
性能に関してはもう本当に大満足のヴァンフォード。
これでフィネスフィッシングを楽しみたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。