冬のクランキングとカラーについて。生物学的ヒントから。

大森プロの活躍で注目の集まる冬のクランキング。

クローカラーのRTOが手に入らなくなりそうですが、RTOのクローカラーがなくたって大丈夫!な(?)チューンがあるよというお話が、アメリカにありましたので今日はそちらを。

Wired2fishから“Why You Should Sand Your Clankbaits.”をお送りします。

冬の魚

冬に釣りをしてると気づくことがあると、著者。

それはなにかというと「魚の色」

バスも、そしてバスが捕食するベイトフィッシュの色も変わるんだとか

水温10℃を切ると、バスやその他の魚の体はマットホワイトカラーになると、著者は言っております。

で著者は仮説を立てるわけです。

もしかすると、自分のクランクベイトはリアルに見えないのでは。つまり、シャイニー過ぎるのではないか、と。

また、冬のクリアな水では、クランクベイトのホロやシャイニーなペイントが逆に違和感を生むのでは、と。

(こういうキラキラな加工が入ってたり、反射するラメが入ってるクランクベイトがかなり多いよねという前提でこの話は進みます。)

「見える」ということ

先日の大森プロはマッディーなエリアで赤いクランク、チャートのクランクを巻いておりました。

引用元:ikahime

マッディーな水質でチャートというのはよく聞きます。

赤が春に効くのは、濁りが入ることが多くなる春は、バスが獲物を見つけにくくなり、ある程度目立つ赤がバイトマーカー的役割を果たすから、的なことをなんかの記事で読んだことがあります。

バスの視覚に訴えるためのチャートや赤。

でもバスにとっての視認性なら、チャートや赤よりも、ブレードのフラッシングだったり、ホロやラメがいいんじゃないの?と思ってしまいますよね。

しかし、そこはそうではなく、あくまで冬の魚の色のように、フラッシングのない「ナチュラルさ」が大事だということみたいなんです。

ヤスリがけ

もちろん市販のクランクベイトにはマットな塗装のものもありますね。

すべてにホロやラメ、反射するような仕掛けが加えられてるわけではないです。

が、そういうクランクベイトは多いと著者。

じゃあどうするかということで登場するのがヤスリ

引用元:Wired2fish

 

砂のヤスリで綺麗な塗装をゴシゴシするんだ、と著者。

引用元:Wired2Fish

 

微妙な違いかもしれないけど、これが違いを生むんだと著者は言ってます。

買ったばっかりの綺麗なルアーを紙ヤスリで傷つけるのは気が引けますよね(笑)。

ただ、余計なフラッシングを抑えてバスが釣れるなら仕方ない!と考えましょう(笑)。ツリラクは中古のルアーで試します(笑)。

生物学者の見解は

マットがいいだなんて、証拠はあるのかと。

大事なルアーを傷つける価値は本当にあるのかと。

そう思うわけです。

で、著者は生物学者にお話を聞いてみるんですね。

“You’ll definitely notice that most winter fish have noticeably less coloration than other months of the year,” Bardin said. “This is because they’re spending more time in the deeper part of water column where light can’t penetrate. In addition, you’ll often run into dirtier water this time of year, which decreases sunlight penetration even more. Their scale pigmentation is heavily dictated by both light and water color.

生物学者は「光」と「水の色」が魚の体の色に影響するよというのです。

冬になれば魚は深いところに集まります。

深いところにいれば、体の色素沈着に働く光が届かなくなります。

また濁りが入ることも多くその濁りが光が通るのを邪魔し、深いところにいるのと同じように、色素の沈着を妨げるんです。

また、暖かい時期の魚の体色について、こう触れています。

A lot of that coloration you’ll see in warmer months is used for attracting mates. A lot of minnow species and sunfish do this.

ベイトフィッシュとなる魚、そしてサンフィッシュ科の魚は、暖かい時期になると体の色が鮮やかになるんです。

それは光の影響もあるでしょうが、それだけではなく、繁殖のために「アピールするため」に体の色に変化が生まれるというんですね。

これは非常に面白いお話です。が、これゆえ冬の間はマットなボディがナチュラルになると考えられるわけですね。

冬のバイト

著者とこの生物学者は「バイト」についても触れていきます。

夏のバスはエネルギーの維持のための捕食以外にも口を使います。

なのでルアーのフラッシングがバスの攻撃スイッチをオンにして、「リアクションバイト」を生むんだというのです。

冬はむやみやたらに口を使いに行くのではなく、生きるために必要な分食べに行くようになると。

よって「リアクションバイト」は減る。

だからナチュラルなプレゼンテーションが合ってるんじゃないかという話が出てきました。

その一つが、ラメってるクランクをマットにするということなんですね。

まとめ

こうすれば絶対に釣れるという話ではないですが、バイト数が少し増える、そんなルアーカスタマイゼーションについてのお話でした。

似せるということ。

バスを騙すということ。

「自然界」に「合わせる」こと。

冬だからリアクション、とか、リアクションだからフラッシングっていうイージーな感じはダメっていうヒントになりましたね。

見えた方がいいけど、見えない方がいい。

先日の大森プロの赤も、そういうことなのかな。

あの濁りでは意外とナチュラルで、でも見える。そういうナチュラルな明滅が大事なのかな。

そんなことを考えながら読んでみました。

というわけで今日はクランクベイトを削ろう(笑)という話でした(笑)。

Thank you for reading!

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