チューブワーム再考(最高)。

チューブ系のワーム、みなさん使ってますでしょうか?

ブログでバス釣りについて書いていますが、恥ずかしながらろくにチューブワームで釣りをしたことがありません。

小さい頃なにもわからずダイワのチューブワームを手にしたことはあるんですが。

今はメインストリームをいくタイプのワームじゃないけれど、そんな今だからこそ使えるんじゃないのかということで、今日はチューブワームについての翻訳を行いたいと思います。

BASSMASTERから、“Pipken’s tip for tactical tubing”です。

チャドの戦術的チューブワーミング

チャド・ピブケンというアングラーがいます。

チャドは言います。

“It’s kind of an art that’s been left behind, but it’s a good small profile that represents crawfish, sunfish, perch and other forage,” the Michigan pro said. “And don’t think this is just for smallmouth; you can catch some good largemouth on this bait too.”

 

チューブワームは「(歴史や競争に)取り残された芸術」みたいなものだ。

が、ザリガニにもサンフィッシュ系のベイトやパーチ、その他餌になるような小さめ見た目を演出するいいルアーなんだ。

スモールマウス用とは思わないこと。ラージにももちろん効くし、でかいのも獲れるんだ。

今はあまりスポットライトを浴びることのないチューブワーム。

しかしザリガニでも魚でもなんでも模しちゃうというチューブワーム。

宇宙人みたいな見た目で、ザリガニや魚には似つかないと正直思うけれど、何かにそっくりだから釣れるっていうわけじゃないですもんね。

生み出す波動なり、騙せるシルエットっていうのが大切なんだと思います。

ジグヘッドについて

 

チャドのチューブワームTipアバウトジグヘッドです。

“I feel like a 60-degree head comes through stuff better — especially if you’re dragging it,” he said. “I feel like the 90 catches more (on cover).”

ラインアイの角度が60度のヘッドはすり抜けがいいと感じているよ。特に、ボトムをドラッギングする場合はね、とチャド。ただ、カバーで使う場合は90度の角度のヘッドの方が釣れる感じはするのかな。

チャドは基本的には60度アイのものを使うようです。

ジグヘッドのラインアイが真上にある90度アイのものを使う時は、バーチカル(縦)に、かつ落として上げて誘いたいとき。

ボートフィッシングでカバーで釣りをする場合はアイが90度の方が、水中での姿勢も水平で何をやってるのかわかりやすいというのもあるかもしれませんね。

角度60度のアイになると、フッキングパワーがよりダイレクトに伝わるのと、90度アイでは、魚の上顎にフッキングしにくいという話もありました。

よりベターなフッキングになると自分が感じている方(チャドは60度アイ)を使うべきだと、チャドは付け加えています。

サイズ(シェイプ)の問題

 

チャドのチューブ用ケースには二種類のジグヘッドがあります。

ひとつはヘッドが細長いタイプ。

もうひとつはちょっとファットな太い頭をしたヘッド。

細長いものはシャローに。

太いものは縦に深いところを攻めるときに使います。

ディープを攻める場合は3/8オンスを使うんだとか。

太いヘッド

“If I’m fishing Lake Erie, the St. Lawrence River, Lake Champlain; if I’m in deep water with rocky bottom, that’s the head I want to use,” he said. “Also, any time I’m dragging current seams in any of the rivers where I need to keep it down, that fat head makes your tube fall straight vertically. It doesn’t flutter in the current.

“If you have a lighter tube with a slender head, it’s going to get (caught) in the current, it’s going to float under things and you’re going to get hung up more. Whereas, if you can keep bottom contact with that fat head tube, you’re going to lose fewer jigs, and you’re going to keep your bait in the strike zone more.”

底か岩場のようなフィールド、そして流れのある川でずる引きたいときは太いヘッドでしっかり落とし、あまり流れに左右しないようにする、とチャドは言います。

ヘッドが細く、軽ければ、流れにドリフトさせて使うことができますが、浮いてしまったり流されることで根掛かりしてしまう恐れもあると。

しかし、ボトムをしっかりコンタクトできるようコントロールできる状態、もしくは腕があれば、ロストは減り、バイトも増えるだろうと、チャドは言います。

 

細いヘッド

細いヘッドは、3/16オンスや1/4オンスの軽めのものをセレクト。

風の強さにもよりますが、軽めにしてより繊細な釣りをしたいときに細いヘッドを使います。

より繊細な釣りをしたい時とはどんなシチュエーションをさすのでしょうか。

“In places like St. Clair and Champlain where the fish suspend around grass, you want that flutter to entice the strikes,” he said. “You want that bait to spin around once in a while. You want it to slide to the left, slide to the right and do something different.

“When you snap it out of the grass, it has a nice slow fall and it will stay where those fish are suspended. A lot of times, your bites come on the initial fall because it draws their attention. You can recreate that throughout your cast by dragging it for five to 10 seconds, you give it a couple quick snaps to bring it up off the bottom and maybe it draws their attention.”

具体的には、ウィードの中にバスがサスペンドするようなとき。

チューブの生む揺れるアクションがバイトを誘発するんだとチャド。

左右にスライドさせるアクションが大事だそうです。

バイトの多くは最初のフォールに集中するとチャドは言います。

フォールアクションが注意を引くわけですが、それで食わなければ、5~10秒の時間をかけてゆっくりロッドでずる引く。

もしくは、ロッドを煽ってチューブをボトムから跳ね上げさせる。

そうすることで、フォールに反応しないバスに口を使わせられるのだそうです。

魅力的なアクションを損なわないために

チャドが強く伝えたいことがあります。

それはボートの動きを把握し、それに合わせること。

波が高いとその揺れで勝手にルアーにアクションがついてしまいます。

底をコンタクトさせていたくても、勝手に浮いてしまったり。

底にしっかりコンタクトさせて、ダートさせて、というのがきちんとできれば、ハゼのような餌に似たナチュラルなアクションが出せるので、ここには注意したいというお話がありました。

ラインセレクト

チャドは10ポンドフロロをリーダーにしたPEセッティングでチューブを使っています。

ロングキャストもできるし、フロロリーダーにするとこでバスに見切られにくくなりますし、根擦れにも強く、フッキングもよくなるので、こういうセッティングにしているんだとか。

 

チューブはダウンショットと違い、シンカーがボトムにコンタクトするのではなく、チューブ本体がボトムにコンタクトします。

なので岩場で釣りをするときはラインが岩に擦れることが多くあるからこまめなラインチェックを忘れずに、とチャドは言っていました。

タックルセレクト

チャドは、スピニングリール&柔らかめのロッドをセレクトします。

相手が大きなスモールマウスであっても、ベイトタックルは使わないんです。

以下がその理由になります。

“If you hook a big smallmouth with this big weight, something has to give,” he explains. “With a heavy rod, you’re going to tear their mouth. Also, they have bony mouths, so once I lay into him a couple times, I can back off and let that softer rod do the work and absorb the shock.

“That way, when they give you those big head shakes, the hook’s not going to fall free. We can’t use nets (on the Elite Series), so you might as well let them be tired when they get to the boat. Even if you’re using a net, it’s a lot easier to net a fish when he’s floating at the surface.”

柔らかいロッドを使えば、身切れを防げるのと、暴れさせずにショックを吸収してくれるので、ファイトにはソフトなロッドがいいというのがチャドの哲学なんです。

ラインテンションを保ち、フックが口から外れないようにすること。

左に右にと魚をいなして疲れさせて、安全にハンドランディングに持ち込むこと。

ネットが使えない試合の中で、確実に魚をとることを考え抜いた末のセレクトがこれなんですね。

まとめ

今日はチューブワームについての記事でした。

チューブについての学びももちろんありましたが、ボートの揺れやタックルセッティングの話は、チューブ以外の釣りにとっても有益な情報だったんじゃないかと思います。

上ではあまり触れませんでしたが、スモールマウスにチューブワームが効くっぽいですね。

これも新しい発見でした。

なかなかお店で見なくなってしまったチューブワーム。

そういえば今チューブワーム作ってるところってどこなんだろう。

伊豫部さんお10フィートアンダーにはありましたよね。

 

 

イヨケンさんのチューブワーム論も気になるなぁ。

チューブワームで虎狩りに行きたいなぁ。

というわけで今日は、チャドのチューブワーム理論についてでした!

Thank you for reading!

 

 

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