新しい湖を訪れる時、どうやってバスを探したらいいか、まずどこに行ったらいいかわからなくなるのは誰もが経験することと思います。
今日はBassmasterからジョーダン・リーの記事 “New water, no problem”を翻訳し、釣り慣れない地をどう釣ったらいいのか、その考え方を学んでいきたいと思います。
初場所でどう釣るの?
No matter where I go I’m always asked about fishing new water. It’s the one question I get over and over. I thought that’d be a good topic for this column, but my thoughts don’t just apply to new water. You can use my approach on any lake even if you’ve fished it for years.
どこへ行っても、いつも釣ったことない場所でどうやって釣るんですか、という質問を受けます。何度も受ける質問がこれなんです。「初場所でどう釣るか」というこの質問は、コラムにぴったりのトピックかなと思いました。が、私の考え方、釣り方は、特別「初場所」向けの何かというわけではないんです。私の考え方、釣り方は初場所かどうかを問わず、どんな湖でも、何年やりこんだ湖でも使える考え方ですので、ぜひ参考にしてみてください。 |
初場所だからどうっていう考え方が、失敗の入り口ということなんでしょうか。
初場所だから構えてしまうのが私、ですが、今日のお話はそれではダメっていう感じかもしれませんね。
まずやること
The first thing I do is ride around. Depending upon how big the lake is that might take half a day or it might take me from daylight to dark. I don’t fish while I’m doing this. I look — at everything.
I want to know the big picture but, more importantly, I want to know the details. The creeks might all be long and deep, but they aren’t the same. One will have more twists and turns in it, another will have steeper channel drops and still another one might have a shallower drop on its shoreline. Some will have wood, others will have rock and some will have nothing.
Those things are important and you can only understand them if you see them up close and look them over with your electronics.
まず私がやるのは、ボートを走らせてぐるっと回ることです。陽が昇ってから沈むまで、一通りチェックするのに時間がかかるほど大きい湖もあれば、半日程度で済む小さい湖もあります。チェックをしている間は基本的に竿を出して釣りをすることはありません。とにかく、すべてを「見る」んです。
湖全体のイメージをしっかり把握するのも目的ですが、もっと大事なのはより細かい情報を手に入れることです。一般的にクリークは長く、深いかもしれません。が、すべてがそれに当てはまるわけではもちろんないですよね。地形や流れがうねっているものもあるでしょうし、急に深くなるようなものもあるでしょう。岸にそって浅い落ち込みがあるものもありますよね。木があったり、岩があったり、なんにもなかったり。そういった特徴を掴むことが大切なわけです。 これらは非常に重要で、実際に近づいてチェックしないといけないですし、魚探等のエレクトロニクスを使い、水中の構造を把握しないといけません。 |
一般的なアングラーは、初場所で釣りをする時にとにかくボートを走らせてチェックだけするなんていうことはできないです(笑)。
が、言わんとしてることはよく理解できます。
自分の目、そしてエレクトロニクスを駆使してフィールドの細かい情報を把握する。
どこに魚が集まりそうかデータを集めることはとっても重要です。
台風の前と後では水中の様子も変わりますもんね。でかい木が沈んでたり、へら台が沈んでたり、通いなれたフィールドでもじっくり「変化」を把握することは重要です。
水生植物と水の透明度
Two other things that require an up-close look are vegetation and water clarity. Vegetation can change overnight if you get a heavy rain, and even if you don’t it’ll grow fast in some lakes if the water’s real clear. You need to see it for yourself just before you start fishing. That’s the only way I know to really understand what’s there.
Water clarity changes even more than vegetation. Rain and creeks will change depending upon what’s coming in them. And, in a lot of lakes we’re getting algae blooms. They can happen in a matter of hours. Obviously, if they’re happening when you’re on the water you can see them. But even if they’re not you can spot the places — sometimes, anyway — where they’re likely to happen.
「チェックしないといけないこと」は他にも2つあります。水生植物と水の透明度です。雨が降ったりすると、ウィード等が一晩で一気に成長したりします。水が透明なフィールドも植物の成長は早いです。釣りをする前に、これらの情報を把握することは非常に重要ですし、何があるか、そしてそこにいるかを理解する最大のカギになります。
水中の生物の変化より、水の濁りの変化の方が劇的です。雨、そして支流の影響で、流れ込んでくるものに変化が生じます。また、藻等の植物の花が、一瞬で咲くこともありますね。そういう「変化」のスピードが急激であれば、ボート上で確認することができますが、もしそうでなくても、その地をよくチェックしていれば、どこにどういう変化が起こりうるか予測することができます。 |
水生植物の成長が水の透明度や雨で大きく変わるというのは知りませんでした。
ウィードが濃くなったり、水中で色んな変化が生じれば、そこで食物連鎖の物語がはじまったりするでしょう。
バスも寄ってくるのは想像に難くないですよね。
藻類の花が一瞬で咲いたりっていうのは、なかなか日本ではイメージが湧きませんが、なんだかファンタジーな感じで一度は釣りしながら出くわしてみたいものですね(笑)。
でも花が咲いたらバスが釣れる、的な何かがあるのでしょうか。気になりますね。
ポイントの選定・省き方
Once I have the big picture and the details in mind I’ll start taking a closer look at things and fish some areas that look productive. The big thing, though, is to eliminate water. If you know where you’re wasting your time, you can concentrate your efforts in the places where you think you can catch them.
Eliminating water can be complicated. Sometimes you have to make an educated guess by thinking about the season you’re fishing, the water temperature, the available structure and cover and sometimes by water clarity. You can’t fish everything.
一度フィールド全体のイメージや細かいポイント等を把握できたら、より近づいて注意を払いながらチェックしたり、魚が実際にいそうなエリアで釣りをしてみます。が、その時問題になるのが、ポイントの絞り方です。やっても無駄な場所を知っていれば、釣れる場所を釣っていき、釣果に集中できますよね。
ポイントの絞り方は難しいんです。釣っている季節、シーズンを考慮したり、水温、ストラクチャー、カバー、水の透明度等、また自分の経験を考慮して予想をしないといけないんです。すべてを釣ることはできないですからね。 |
今釣っている場所を切るのか、粘るのか。
どこを釣って、どこは釣らないのか。
これはアングラーを悩ます非常に難しい問題です。
次にどこを釣るのか、移動しないのかを判断するための材料をとにかく収集することが大切なんですね。
デスリバー、デスレイクと呼ばれるような厳しいホームでも、手練れのロコアングラーたちは釣っちゃうんですよね。
ここに大きな石があって、そこにバスが必ずこの時間につくとか。
そういうことを知っているかいないかで釣果に明確な差が出てくるわけです。
すべて回りきって、すべてのバスを釣ることはできない。
欲張ってあれもこれもするのではなく、釣れる可能性が高い場所、変化、「何か」があるところを効率よく釣っていくことが大切だということなんですね。
まとめ
ジョーダンはとにかく、初場所であってもなんであってもロッドを置いて色々チェックしてみることが大切だと繰り返します。
まぁサンデーアングラーにはなかなか難しい話ですが(笑)。
が、とにかく細かく情報を掴むことが大切なんですよね。
当たり前のことかもしれませんが、どうしても投げまくったり、新しいルアー使うことに集中しちゃったり。
「釣り」をするなら、きちっと情報を把握して、効率よく釣りをしないといけないということ。
次からしっかり意識して、フィールドノートをつけながら頑張りたいと思います(笑)。
ということで、初場所の攻略法&絞り方についてでした!
Thank you for reading!