シマノ SLX MGL
自重 | 糸巻き量 | スプール | ベアリング |
---|---|---|---|
190g-195g | 12lb-100m | 32㎜径/幅23㎜ | 4BB/1RB |
密かにSLXデビューしちゃってました。
コスパが高く、実際のパフォーマンスも半端ないと噂のSLX MGL。
シマノが誇るヌメヌメ感を味わえるギア「マイクロモジュールギア」こそ入っていないけれど、MGLスプール(32㎜径)搭載で軽めのものも行けちゃうキャスタビリティが憎い!というのがSLXの基本イメージ。
一体どんなリールなのかチェックしていきます。
HAGANEボディ
SLX MGLは「HAGANEボディ」というタフな使用にも耐えうるボディ設計。
サイドボディは樹脂ながらも、メインボディはアルミ製。
そんなHAGANEボディのSLXを、部屋で落としてしまった私。
ロッドにつけようと思ったら、手から滑り落ちてしまいました。
「あ」と思ったその時、何かが割れて飛んでいく音が。
ラインガード(樹脂製)が欠けてしまいました。HAGANEボディをディスるつもりはありません。
自分が100%悪い。けれど・・・ちょっと弱すぎないか・・・。
がしかし、その衝撃でどうこうなったということもなく、巻いていて異常はありませんでした。
さすがHAGANEボディ。なのか。
ちなみにラインガードは注文。これから交換したいと思います。
シマノブルー
SLXの衝撃のひとつ。シマノブルー。
シマノブルーなんていう名前があるかはわかりませんが、ブルーの差し色は中々の衝撃だったのではないでしょうか。
価格帯的にゾディアスに合わせたい!なんていうアングラーも多いかと思いますが、レッド&ブルーがちょっと・・・という意見は出そうですよね(^_^;)
ボディはブラックというよりガンメタよりです。
ブレーキダイヤル
ブレーキダイヤルが固くて調整しにくいという声もあります。
自分のSLXのブレーキダイヤルは特に問題なし。
個体差がある部分かもしれません。
SLXで投げられるルアー
32mm径というスプール径のSLX MGL。
アンタレスやバンタム、メタニウムはスプール径が34㎜で、スプール径だけの話でいえば32㎜径のSLXの方が「ライトなルアー」に適している。
のですが、実際はどうなのか以下に簡単に記します。
SLXでベイトフィネス
ベイトフィネスで扱うようなルアーはSLXで投げられるか。
スピンビドー(5.2g)やレベルシャッドスプリンター(5.6g)、ヴァラップスイマー3.3(ノーシンカー)はギリ行けるかなという感じでした。
ただまぁ快適ではないです。当たり前ですがベイトフィネスリールには敵いません。
もちろん合わせるロッドや使用するラインの太さ、ラインをどれだけ巻くかで変わるかとは思います。
試しにラインをがっつり抜いて使用してみましたが、劇的に軽いものが投げやすくなったということはないかなぁという印象でした。
1/2オンスを超えると
1/2オンス、14gを超えると「ぶぃーん!!!」という音を上げながらルアーがぶっ飛びます。
重量があれば当たり前ですが、SVSらしい伸びるフィーリングがSLXでも味わえます。
「ぶぃーん」という音ですが、個人的には嫌いじゃないです、というか好きです。
サイレントなのもいいけれど、キャスト時の音が好きかもというちょっとしたフェチが・・・(笑)。
巻き心地
シンプルに結論を言います。
アンタレスやバンタムには到底敵わないです。
当たり前ですね(^_^;)
とはいえ、全く巻き心地が悪いというのは感じません。
というか巻き心地の世界は、キャストのノイズと同じでかなり「好き嫌い」あるものなんじゃないかなと思うんです。
ガチで釣りに行くならむしろSLXの方がいいんじゃ、と思っちゃうんです。
アンタレスの巻き心地は「シルキーアズバター」の究極です。えげつないくらいヌルヌルです。
が、SLX MGLの方が「情報を伝えてくれてる感」があるような気がしてるんです。
16レボLC6が大好きな私なんですが、これも同じ。
バイトにしても何かに当たったという情報にしても、よりダイレクトに感じられるように思うんです。
実際魚を掛けましたが、ふわっとした感覚やバイトはしっかり感じることができたSLX。
ハイギアのレフトモデルを使ってますが、これを実証するためのノーマルギア右ハンドルめちゃめちゃ欲しいナウです。
巻き重りは
ハイギアのSLX MGLでクランクベイトや引き抵抗の強いルアーを投げてみました。
特別巻き重りがひどいという印象は無し。
ベアリング数や樹脂のサイドボディのせいで・・・という予想を裏切ってくれる、そんな巻き感で不満は全くありませんでした。
ニュースタンダード。ニューバーサタイル。
ビッグベイトやヘビーなシンカーを使用するキャロやパンチング、そしてめちゃめちゃ軽いルアーを投げるというのには向いてないけれど。
よく扱うような重さのルアーなら大体気持ちよく扱えちゃうのがSLX MGL。
32㎜径のスプールは現代ジャパンのニュースタンダードとなるのでは、と言ったら大げさでしょうか。
ボディ重量はそこまで軽くはないけれど、そこまで重くもないというどっちつかずな重さです。
そんなどっちつかずさも、よく言えば「バーサタイル」。巻きでも撃ちでもどっちでもな重さなんです。
相性のいいロッドの幅も広く、ML~Hまで、ど真ん中はM、MHのロッドというのもバーサタイル機らしいですね。
ライバル機は
ニューバーサタイル、ニュースタンダードとか書いていてちょっと思い浮かんだ「SLX MGLに似ている」リール。
それはダイワのタトゥーラSV TW。
SLXより軽量でこれまたこれ一個で色々できちゃういいリールです。
値段的にはロキサーニの方が近いですね。
SLX MGLをカスタム
ゴメクサスのハンドルを装着するカスタムをSLX MGLに施してみました。
ロングハンドル化され、よりサクサクな巻き感に。
少しだけ安っぽさが消えたような感じ!?
19SLX MGL総評
◎キャストフィール
◎飛距離
◎汎用性
◎対軽量ルアー
◎巻き心地
◎費用対効果
15000円を切るお店もあるSLX。
15000円アンダーでこのキャストフィールはすごいっす。
20タトゥーラSV TWには対軽量ルアー適応力は劣るものの、十分すぎる汎用性があると思います。
キャストにおいても操作においても巻き味においても、軽快さが際立つ非常に良いリールです。
まとめ
SLX MGLのインプレでした。
よく「これでいいじゃん」なんていう感想を耳にしますが、まさにSLXは「これでいいじゃん」リール。
いや、これがいい!と思うアングラーもいるぞ!というリールでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!