シマノ バンタムMGL
自重 | スプール径 | 糸巻き量 |
---|---|---|
215g | 34/22 | 12-130㎜ 14-110m 16-100m |
コアソリッドボディで剛性が魅力。
ロープロでありながら最高レベルの巻きパワーと巻き心地と謳われたバンタムMGL。
発売から少し時間が経ち、色んな評価もあちこちで散見するこのリールなのですが、ずーっとずーっと気になっていました。
19アンタレスあればいらないじゃん!という見方もあるのですがバンタムMGLの使用感を味わってみたいという好奇心を抑えられませんでした。
19アンタレスと「同じ」34㎜径のスプールでありながら、性格が異なるというバンタムMGL。
開封後ドノーマル状態使ってみたので、その点等含めたインプレを書いていきます。
個体差がある?
ブロガーさん達のバンタムを触らせていただいたときに「あれ」という「個体差」がありました。
こうも違うか、ということで新品を買うにしても気を付けようと思った私。
お店にはちょっと迷惑ですが、在庫にある3台を巻き比べをさせていただきました。
じっくり見ると、塗装の仕上がり&巻き心地がそれぞれ違うという衝撃的な事実。
悩みに悩んだ末、良く見ないとわからない程度の点傷アリだけど、3つの中で最もスムースかつヌメヌメなものを選んできました。
正直神経質すぎるでしょ、というレベルの差だと思います。
が、確かに巻き心地やボディの仕上げに違いがあったので、そういうことを気に掛ける方は店舗での巻き比べをお勧めします。
バンタム用のマイクロモジュールギアの問題なのか、ベアリングのクオリティなのか、それともコアソリッドボディの構造によるものなのか・・・一体原因はなんなのでしょう・・・。
巻き心地
わがまま言って選ばせてもらったバンタムMGLの巻き心地はどんなもんなのか。
お店でも、家でも、実際投げて巻いても巻き心地はシルキー。
しっとりした巻き心地はさすがの一言。
ノーマルギアを偏愛しているのでノーマルギアを選んだのですが、クランクベイトを巻いたときの気持ちよさはたまりません。
しかし19アンタレスは更にもう一段上のヌメヌメ感を有していまして・・・それもそのはず、搭載されているマイクロモジュールギアに違いがあるんです。
19アンタレスのマイクロモジュールギアはバンタムMGLのギアより、ギアの歯数が多くかつ山が小さく、それによりスーパーシルキーな巻き心地を実現しているのです。
20メタニウムに搭載されるマイクロモジュールギアはバンタムMGLのものと同じということで、アンタレスにはアンタレスらしさがしっかりあるわけですね。
とはいえ、バンタムMGLでも2万円を切るモデルとは明らかに違う「モノとしてステキな質感」が味わえます。
キャストフィールや飛距離は
レベルワインドがスプールから近く、糸の放出にとって邪魔になる。
なんていう問題がありました。
レベルワインドがどうであろうと、そんなに飛距離に違いはないでしょう、と予想してました。
投げてみてなるほど。
色んなブレーキセッティングで3/8オンス程度のルアーを中心に投げてみましたが、いまいち飛距離が伸びないような感覚がありました。
19アンタレスであれば、そのキャッチコピー通り「より奥へ」届かせることができます。
あくまでも「よく使う」重さのルアーであれば、わかっていたことですが19アンタレスに軍配が上がります。
3/8オンス切ると、お世辞にも扱いやすいとはいえないよねというのが正直なところです。
レベルワインドの距離もあるでしょうが、深溝かつワイドなスプールなので仕方がないですね。
軽いルアーは
4g程のタイニークランクを投げてみました。
もちろんですが、快適さは皆無(笑)。
投げれますかと言われれば投げれますが、どこ飛ぶかわからないレベルなので投げれないと言った方が無難です。
上にも書きましたが、3/8オンス、大体10gくらいのルアーが気持ちよく扱える下限だと思います。
ただ5/8オンスクラスになると、ヌーンとした心地よいシマノフィーリングが味わえます。
キャスト時のノイズ
キャスト時に、スプール回転による「ぶいーん!」というノイズが発生するリールがありますよね。
箱出し使用だからというのはありますが、バンタムを使っていて不快なノイズに悩まされることはありませんでした。
もちろんサイレントではありませんが、振動やノイズという点では高級機に負けないフィーリングが味わえるのは嬉しいポイントです。
ダイアルケース
ボディサイド、ブレーキダイヤルのあるダイヤルケースを開けてブレーキのオン、オフを調整するのですが、フィッシングショーで触ったときダイヤルケースを開けるのに一苦労した記憶がありました。
自分のバンタムに関しては全くそんなことなく、思っていた以上に軽い力で開け閉めできます。
ボディから完全に切り離されるダイヤルケースなので、釣り場でブレーキ調整中に落としてしまわないか、というドキドキは不健康です。
が、モノとしては切り離される方がカッコいいようなと思ったり。
ブレーキダイヤルも固い印象がありましたが、自分のバンタムは比較的回しやすい固さでした。
バンタムの用途
スプールのスペックから、マグナムクランクやビッグベイト、大き目のクローラーベイトといったルアーを投げるのに使おうと思い購入いたしました。
16ポンドが100m巻けるという深いスプールが標準装備となっているバンタムMGL。
軽いルアーのキャスタビリティはお世辞にも良いとは言えません。
実際にダッジやデカダッジだけでなく、ウェイトのあるルアーを投げましたが明らかにその手のルアー向き。
ストロングスタイル全開、20lbラインががっつり巻いて巻きまくるぜ!な使用がドンピシャだと思います。
自重があるリールなので、手元を安定させたい巻きの釣りにもドンピシャです。
同じ34㎜スプールと言えど、糸巻き量やスプールの幅の違いでこんなに変わるんだなぁと改めて感じさせてくれたバンタムでした。
バンタムMGLをカスタム
バンタムにはカスタムパーツがいっぱい。
ハンドルはもちろん、スプール、クラッチ、その他ドレスアップパーツ・・・。
シンプルかつ無骨なバンタムは、カスタムパーツを入れるとめちゃめちゃカッコよくなります。
自分はアベイルのオフセットハンドルSTi2.5にミブロの3Cハンドルノブの組み合わせ、そしてカケヅカデザインワークスのオフセットクラッチをセットしております。
クラッチの位置が高く、サミングしにくい問題があるバンタムMGL。
オフセットクラッチに交換するとサミングが非常にしやすくなりますし、何より見た目がえげつない程かっこよくなります。
アベイルのオフセットハンドルSTi2.5の90㎜ハンドルを装着すると巻きパワーUPを体感できるので、この2点は特におススメです。
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バンタムMGLをベイトフィネス仕様にしてみました。
バンタムMGLで軽いルアーを投げたい場合は、アベイルから出ているマイクロキャストスプールとマイクロキャストブレーキを搭載しましょう。
純正ではキャストできない領域のルアーが投げられるようになります。
5gのメタルバイブがめちゃめちゃ気持ちよく飛ぶようになりますし、4g台のミノーもキャスト可能に。
ナロー化されたマイクロキャストスプールの恩恵か、キャストフィールも向上。
バンタムで軽いルアー投げたいとういう方にはおススメです。
バンタムMGL 総評
◎見た目
◎キャストフィール
◎バーサタイル性
◎巻き心地
キャストフィール3.5としましたが、これはちょっと厳しめと言いますか、3/8オンスクラスになってくるとキャストフィールが落ちてくる印象が。
しかしルアーウェイトがあればかなり気持ちいいので4を付けてもいいと思います。
アンタレスと比較してどうかですが、正直に言うと19アンタレスを買う余裕があるならば、19アンタレスの購入をおススメします。
とはいえ価格差は16000円、17000円。SLX買えちゃうくらい差があるわけです。
アンタレス1台買うならSLXとバンタム買うという選択肢、アリですね。
もしくはバンタム一台をいじり倒して遊ぶとか・・・いじり倒すとアンタレス買えちゃう問題はさておきですが・・・。
カルカッタコンクエストやアンタレスで味わえる、シマノらしい巻き心地やかっちり感、スムースさが2万円台で味わえるというのは嬉しいところだと思います。
まとめ
18バンタムMGLについてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
19アンタレスのインプレはこちら。
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